世界と動物を救うグレインフリー、小さな努力で救われる命がある。

water

SHARE

世界と動物を救うグレインフリー、小さな努力で救われる命がある。

世界と動物を救うグレインフリー

唐突ですが、現在もこの地球のどこかで9人に1人が飢餓に苦しんでいる』のをご存知でしょうか?2017年12月現在、世界には約75億人の人々がいて、そのうち8億人の人々が飢えに苦しんでいます。その傍ら、主に炭水化物中毒の影響で過食により病気に苦しむ人が大勢います。おかしなことに、食べ物があってもなくても、私たちは苦しんでいる』のです。世界では毎年約25億トンの穀物が生産されますが、これは125億人を養える量です。つまり、食料は十分に足りており、『50億人分の穀物が余るはず』なのです。世界の全員が平等に同じだけ食料を得るというのも確かに現実的ではありませんが、政治や戦争をはじめ地理的な条件を除いたとしても、飢餓がなくならない理由が2つ存在します。

  1. 余った穀物を全世界の人々に配分するシステムがない
  2. 穀物が人間よりも家畜の成長に使われてしまう実態がある
結論からして、飢餓を根絶するシステムの開発は個人では到底不可能です。これには様々な分野の技術者や影響力を持つ人々の協力が必要でしょう。ですが、『家畜に使われるはずの穀物の需要を飢餓に苦しむ人々に供給すること』は個人の努力次第で可能なのです。そしてそれはさらに、『家畜としての動物を、人間の食用ではなく、豊かな自然の一部として解放すること』にもつながるのです。ただし、この事実は可視化されません。焼肉を諦めて野菜を食べたところで、急に隣の人の命が救われるわけではないのです。そのため、『本当に自分の行動が飢餓に苦しむ人々や動物を救っているのか』に確信が持てないのです。命を救うというのは、それだけ難しいのです。ですが多くのビーガンやベジタリアン、アニマルライツを掲げる人々は、その事実に確証がなくとも強い信念と正義感を持って『飢餓の根絶や環境保護、動物愛護』などに貢献しているのです。他にも健康上の理由や宗教的な背景など様々なきっかけはありますが、結果的に『自分にも他人にも、そして動物までにも恩恵をもたらしている』ことに変わりはありません。筆者もベジタリアンであり、アニマルライツを推奨する1人ですが、急に肉を食べるなとか今すぐ本革製品を捨てろといった意見には賛成しません。動物が動物を食べるのは必然ですし、誰だって美味しく肉を食べていた時期もレザーや本革の製品を身につけていた時期もあるはずです。私はただより多くの人に、肉や穀物を食べる回数を減らしたり本革ではなく合皮の製品を使うことで、自分だけでなく他者や自然、動物にまでもメリットをもたらすという素晴らしい事実に気づいて欲しいのです。そこで今回は比較的に誰でも実践しやすい『グレインフリー』について触れたいと思います。

グレインフリーとは

グレインは穀物という意味で、『グレインフリーとは穀物を摂取しない食事療法のこと』を指します。言い換えれば、穀物不使用の食事を心がけるということです。ちなみにこれに似たグルテンフリーとは、小麦などの穀物から摂れるタンパク質の1種を避ける食事療法です。最近はダイエット目的で注目を浴びてますが、元々は小麦アレルギーの人のための概念であったりもします。
穀物不使用のグレインフリーは特にキャットフードなどに表記され、穀物がない代わりに良質な肉や魚が用いられているためその値段は高いです。しかし、その値段以上の恩恵がそこには間違いなく存在します。実際に消化器官への負担の減少により、猫ちゃんの寿命が伸びたり、病気にかかりにくくなった』という例も非常に多いのです。そしてこれは、私たち人間にも当てはまります。

メリット

単刀直入に、穀物不使用の食事を心がけることのメリットは計り知れません。主な穀物である小麦やライ麦などは、人工的に精製された糖質として日常の様々な食品に利用されています。パンやパスタ、お好み焼きやビールなど美味しいですがどれも健康を害すものばかりです。これらを摂取するなという方が難しいですが、『穀物を摂取する回数を減らす』だけでもこんな効果があります。

炎症のリスクが下がり、糖質制限により痩せる

コロンビア大学の研究によると、『小麦を断つことで1年以内に肥満患者の50%以上が12kg以上の減量に成功している』ことがわかっています。アレルギー症状を引き起こしやすい穀物を摂らないことで、様々な病気の発端となる炎症を防ぐことができます。
また、朝食にパンを食べることが様々な病気の引き金になることもわかっています。詳しくは、菓子パンは命を削る?を参照してください。

余剰分の水が飢餓を救う

『穀物1kgを生産するには10000ℓの水が必要』です。仮に朝食のパンとグラノーラを、水をほとんど必要としない魚や味噌汁に置き換えたとしましょう。パン1枚が約60gなので、約600ℓの水の節約。グラノーラ1杯が約70gなので約700ℓの水の節約につながります。『1人当たりが1日に飲む水の量は2ℓ』です。つまりあなたが、週に1回でも朝食を穀物不使用の食事に置き換えただけで、600人以上の人が1日多く生き延びることができる』のです。もちろん理論上ではありますが、数字で可視化してみると確かな事実が浮き彫りになると思いませんか?ちなみに筆者のおすすめは、グレインフリーの『キヌア・グラノーラ』です。簡単に穀物不使用の朝食をカバーでき、なおかつ健康に非常に良いのでマストアイテムでもあります。詳細は、最高の朝食!キヌア・グラノーラが上陸を確認してみてください。

家畜用の動物が自然に解放される

理論上、人々の穀物摂取量が減れば穀物の需要も減ります。そして穀物の生産量が減少し、家畜の餌に使用される穀物も減ります。結果的に家畜そのものの需要も減少するのです。ですが昼食のパンやおにぎりを牛肉や豚肉が入った弁当に置き換えたら逆効果』です。牛肉100gを生産するのには水10000ℓを必要とし、『穀物より水を消費してしまう』ので直接的にも間接的にも逆効果になってしまいます。『肉の需要が増えたら本来人間が食べていた分の穀物がそのまま家畜の餌に使われてしまう』のです。牛1頭の可食部は400kgなので『4万トンの水を節約すればやっと牛1頭を救える』計算になります。ええ、命というのは重いです。簡単には救えませんが、皆が協力すれば不可能な話ではないのです。仮に8163人の人が1週間毎日朝食をグレインフリーにしたら7日に1頭のペースで牛が自然に解き放たれる』のです。夢があると思いませんか?

デメリット

グレインフリーにすること自体には、健康的にも環境的にも基本的にメリットしかありませんが強いて言えば『穀物不使用の製品は高価である』傾向にあります。また穀物には多くの食物繊維が含まれているので、ご飯や魚だと食物繊維不足になりがちかもしれません。他にもありのままの姿で供給される穀物類に比べ、たいていの食品は咀嚼回数が少なくて済んでしまうなど細かく分析すればいくつかありそうですが、穀物を使用した製品の価格以外は懸念すべき点は見当たりません。

まとめ

本来グレインフリーは、主にキャットフードやドッグフードに対して向けられる概念でしたが、『私たち人間の健康をはじめ、動物や自然、また飢餓に苦しむ人々にまで良い影響をもたらす』可能性を十分に秘めています。問題なのは、『人々が無意識に実践している食生活が、実は飢餓の根絶や動物保護に貢献しているという事実が可視化されていないこと』なのです。これは人類の大きな課題ですが、『数字で可視化することで地位や人種、場所を問わず誰でも個人単位で解決していくことができる』のです。そしてなおかつ、菜食主義やグレインフリーといった世界貢献のスタイルは、自分の健康にもメリットをもたらしてくれるので一石三鳥並みの価値があるのです。『自分だけでなく家族の健康や他者の幸せのためにも、1日1食のうちどれかをグレインフリー』にしてみてはいかがでしょうか!